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ガイコツ書店員 本田さん 用語集

新着情報:11話用語をアップしました。

あ行

  • ISBNあいえすびーえぬInternational Standard Book Numberの略で、書籍を認識するための世界共通のコードのこと。大概は書籍の背表紙に『ISBN 000-0-000000-0-0』といった表記で記載されている。ちなみに、斉藤壮馬さんが歌う本アニメのOPテーマ「ISBN ~Inner Sound & Book’s Narrative~」も、このコードが由来。
  • 愛蔵版あいぞうばん保存を想定し、装丁や作りが豪華だったり丈夫だったりする本のこと。人気のマンガなどは、後年「愛蔵版」として発売されることが多い。また、豪華がゆえに、大きく・重いことも多い。
  • 薄い本うすいほん二次創作同人誌を表すスラング。自費出版ゆえ、通常の本よりページ数がなく、本の厚さが薄いことから、この名称がついたともされている。
  • 営業えいぎょう各出版社からやってくる、自社の本を売り込むために書店を行脚する人々のこと。

か行

  • 海外コミックかいがいこみっくアメリカンコミック(通称「アメコミ」)や、B.D.(バンド・デシネ)などの海外産コミックのことで、本田さん曰く、昨今驚異的な売り上げを誇り、それを扱う出版社も増えてきている、とのこと。ちなみに、「B.D.(バンド・デシネ)」とはフランスの漫画の総称。これまた本田さん曰く「B.D.は絵画作品のような迫真の絵のものが多いですが、最近多様化しています」。 アメコミにしろB.D.にしろ、デカく、重いものが多く、書店員の腰殺しとされている。
  • 拡材かくざい書店で本を目立たせるためのPOPやポスター、ビラなどのこと。 目立てば目立つほどその本の売れ行きも変わることもあるようで、 そのお願いも込め営業が直々に持ってくることも多々ある。 本田さん曰く「私は意思薄弱のため(営業さんに拡材の)手持ちと手作りをされると弱い」。

さ行

  • サイン本さいんぼん著者若しくはそれに準じる関係者が署名した書籍をいう。署名する箇所は扉部分が多い。署名以外に為書き・イラスト等が添えられる場合もある。基本的に書店の買い切りとなるので、取り扱い数は検討が必要。
  • 差し・面・積みさし・めん・つみ陳列方法のパターンのこと。「差し」は背表紙を見えるように、「面」は表紙を見えるように、「積み」は平積みに陳列する。ちなみに本田さんは「差し」の本が崩れている状態を「ノシ」状態と呼んでいる。
  • 死に筋しにすじ一定期間売り上げのない商品のこと。対義語は「売れ筋」。
  • 出版取次しゅっぱんとりつぎ通称「取次」。書店と版元の間に入り、両者の橋渡しや調整を行う。つまり、本の問屋さんで、出版社から商品を大量に仕入れて本屋に卸している。店によっては取次ナシのところもある。
  • シュリンクしゅりんく本をぴちっと包装するビニール袋のこと。専用のビニールフィルムで覆い、シュリンク包装機を使用し包装する。主にコミックで施されていることが多い。
  • 書籍扱いコミックしょせきあつかいこみっく雑誌扱いコミックざっしあつかいこみっく両方とも主にコミックを指すものの、店側の扱い方が大きく異なる。店に到着した瞬間に店出し(書籍を陳列)する必要があるのが「書籍扱いコミック」。そのため、正式発売日の前に入荷し、そのまま店出しすることもある。一方、発売日厳守なのが「雑誌扱いコミック」(略して「雑コミ」)。麦わら帽子のゴムゴム少年や、見た目は子供、頭脳は大人の名探偵などが活躍する種類のコミックのことで、本田さん曰く「書籍扱いコミックのように発売日前に店出ししたら、たぶんいろんな人から袋叩きにされる」。ちなみに両者の見分け方として、バーコードのそばに4か5から始まる数字(雑誌コード)があれば、雑誌扱いコミックである。
  • 初速しょそく新刊発売後一週間の売れ行きのこと。本田さん曰く「発注の目安は、初速の売れ行き=入荷数の半分程度の数」。例えば、20冊入荷した新刊が初速で10冊売れると良き兆候、とのこと(お店によって異なる)。
  • 新刊しんかん新しく刊行した書籍のこと。
  • 新刊注文FAXしんかんちゅうもんふぁっくす出版社から送られてくるFAXで、新刊案内やタイトルが記載されている。書店は注文したい書籍に希望数を書いて、締め切りまでに返信する必要がある。電話やメールで発注のやりとりができるところもあるが、出版・書店界隈ではいまだにFAX注文が頻繁に行き交っている。
  • ストックすとっく店頭には出していないが、店の在庫として持っている商品。書店棚の下にある引き出しにあることが多い。棚に在庫がない場合は無断でストックを確認せず、是非書店員さんに聞いていただきたい。
  • 絶版ぜっぱん本の印刷・販売が中止されること。「版元品切れ」と異なり、通常、その本に増刷などがかかることは未来永劫ない。本田さん曰く、ニュアンスとしては「絶命」。
  • 増刷未定ぞうさつみてい売り切れなどの理由から、一度印刷した本を同じ内容・同じ仕様で、再度印刷・製本することを増刷という。増刷されるかもしれないし、されないかもしれない……とにかく、本の未来がどうなるかわからないのが、この「増刷未定」。本田さん曰く、ニュアンスとしては「意識不明」。

た行

  • 棚担当たなたんとう書店員が担当する売り場のこと。ちなみに本田さんは「海外コミック・画集」の担当。
  • 棚補充たなほじゅう売れて発注した本などを売り場の棚に出すこと。
    使用例:オキツネ先輩「も~一冊も棚補充できてないわ~。明日やろ」
  • 同人誌どうじんし同好の士で刊行する本・雑誌のこと。創作・二次創作・ファンアート問わず「個人が自費出版で出した冊子」を指すことが多く、その場合、通常の書店では扱っていないことが多い。
  • 取次在庫とりつぎざいこ取次が持つ在庫。売り切れ続出の人気書籍は、書店間で取り合いになることもしばしば。

な行

  • 荷分けにわけ新刊以外の本が入荷する時はジャンルごちゃまぜ状態のため、各棚担当がそれぞれの担当ジャンルに分ける作業のこと。
  • 荷割れにわれ来るはずの本が来ず、翌日にずれて来たりすること。必然的に作業が後ろ倒しになるため、それに一喜一憂する書店員もいるとかいないとか。

は行

  • 配送はいそう客が購入した本を指定場所へ配送すること。送料は別途かかることが多い。対応しているかは店によって異なる。
  • 版元はんもと本を編集・印刷し、発売するところ。つまり出版社のこと。本田さん曰く、「(版元の)営業さんには愉快な人が多い気がする」。
  • 版元品切れはんもとしなぎれ版元で本の品切れをしている状態のこと。何かの拍子でその本に人気が出れば、増刷などもされないこともないのかもしれない。本田さん曰く、ニュアンスとしては「瀕死」。
  • バンド・デシネばんど・でねしフランスやベルギーを中心とした、フランス語圏でのコミックを指す。 すべてのページに彩色が施されているものが多く、かつセリフやナレーションも多く、 一コマで表現される内容が比較的長い。 日本では、映画『トロン』や『エイリアン』のデザインも担当しているメビウスなどが有名。
  • フェアふぇあ「文豪書架再現フェア」や「古今東西 怪談奇談集めました」など、看板やPOP、目立つディスプレイなどを用いてテーマやジャンルごとに書籍を紹介すること。出版社から届いた拡材などを使うことも多い。本田さん曰く「店や書店員や出版社の工夫が楽しいアレ」。
  • BLぼーいずらぶ男性同士の同性愛を題材にした作品ジャンルのこと。また、BLを好む女性のことを「腐女子(ふじょし)」という。
  • ペーパーぺーぱー書店員が言う「ペーパー」は、書籍の特典とされる「ペーパー」を意味することがほとんど。書籍に収まるサイズの厚めの紙に、作者の描きおろしイラストや、購入者へのメッセージが掲載されていることが多い。
  • 返品へんぴん本を取次店に返すこと。商品の代金は書店に戻ってくる。返品率は管理され、以降の流通参考とされる。

ま行

  • 満数来るまんすうくる書店の希望した発注数がもれなく来ること。ちなみに、希望数が来ないことを「減数された」などという。
  • 万引きGメンまんびき・じーめんNEW多くは警備会社に雇用された保安員で、公的な資格はもたない。万引きの監視に当たることが主な業務となる。一例として都内の警備会社の場合、警備業法の講習や取り押さえ方の研修を受けた人員を派遣している。
  • メディアミックスめでぃあみっくす漫画を映画化・TVドラマ化したり、ゲームを漫画化・小説化したりなど、複数のメディアにまたがるように作品を展開していくこと。

や行

  • 有害図書ゆうがいとしょ各地方自治体の条例に基づき、青少年の健全な育成・情操面に悪影響を及ぼすとされる書籍・雑誌類。過激な性・暴力描写のあるもの、犯罪や自殺を誘発すると考えられるものなどが指定される。有害図書の指定通知を受け取った書店は、ゾーニングする等の対策が必要となる。

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